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京都相国寺の塔頭慈照院に伝来し,江戸時代前半からすでに有名だった作品で,現在も雪舟等楊の基準作に位置づけられる。図上では画家自身の序に,成立の経緯や絵画史観などが述べられる。さらに当時詩文をもって鳴らした6人の禅僧の賛が付されるが,その関心の中心は雪舟にある。日本の詩画軸において画家がこれほどに主役の座を占めることはかつて無かった。